

「6月17日(金)に早稲田大学・小野記念講堂で行われた、第2回W-BRIDGE・CSRシンポジウムにて、EMSを活用してCSR活動をスタートさせた企業を認定する新制度『CSRスタート確認制度』の第1号認定企業への認定状授与式が行われました。私たち大平グループ(大平工業、ジャックス、曽爾産業)は、この2年間EMSの有効活用に取り組み、昨年発行されたISO26000の内容を尊重しつつCSR活動に取り組み始めました。そして、今年2月17日に特定審査員・齋藤喜孝先生に対して、私たちのEMSを活用したCSR活動についてプレゼンテーションをさせていただき、第1号認定を得て、本制度のウェブサイト『CSRシーソー』にも登録・掲載されました。今回の授与式はその認定に対するものです。私たちのCSR活動は、文字通りスタートしたばかりです。これからも、本業・日常業務にCSRを浸透させるべく、一層の自らの力量向上と関係者との協働強化により、皆さまの信頼と期待に応えていくべく、責任を果たしていきます。」


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今年(2011年)2月17日(木)、当社では、ISO14001登録審査のサーベランスの直後の2時間ほどで当社からのプレゼンテーションをさせていただき、審査員の方(オーディックス・レジストラーズ社、齋藤喜孝・主任審査員)に「CSRスタート確認(※1)」をお願いし、合格をいただきました。
ここでは、このプレゼンテーションの内容を中心にご報告します。

CSRスタート確認プレゼンテーション風景
2011年2月17日 大平工業本社にて
CSRを当社の本業に浸透させるため、現在取り組んでいるEMS(環境マネジメントシステム)を強化するところから始めました。この意味で、当社のCSRはマネジメントシステムを土台としてスタートしているといってよいでしょう。

そのうえで、当社の環境方針の中で、2010年11月に発行された国際ガイダンス規格ISO26000を尊重しつつEMSをCSRマネジメントに発展させることを宣言しています。
しかしISO26000の内容は、「6th」の中核課題を含め多岐にわたるため、まずは「7th」に準拠したマネジメントシステムを構築するために、「対照表」を作成して現状のEMSからの相違点を個別に明らかにして、これらの個別課題を一つずつ解消していく方法をとっています。
当社の環境方針は、40年前に定められた「信條」の精神を反映させています。
この環境方針の策定はトップマネジメントが直接行っており、自分たち自身や利害関係者ひいては社会全体にとって「必要な水準」、すなわち「できる環境目標」ではなく、「必要な環境目標」を設定するようにも宣言して、その内容の「実行」に全員が執着し、日常の本業にあたる上での日常業務の手順に工夫を凝らしています。

当社のトップマネジメントには、TM事務局というEMS関連のセカンドブレインとも呼べる支援者を配置しています。これは、日常業務にEMSを浸透させるために、その実働部隊たる環境管理責任者以下との間に、健全な緊張関係を維持するための工夫です。こうして「是正プロセス」は管責以下が担当し、「改善プロセス」はトップマネジメントが直接ドライブすることができるようになりました。
この工夫によってはじめて、環境方針で表明された「必要な環境目標の枠組み」の実現にこだわることで、 「できる環境目標」ではなく「必要な環境目標」の設定を実現できます。
たとえば、環境方針の中で「地球温暖化の防止」を表明したことに呼応して、歯ブラシのライフサイクル全般を考慮した「温室効果ガスGHG80%削減」という「必要な環境目標」の設定につながっています。
当社の主力製品は歯ブラシと歯間ブラシです。これらの設計開発、製造、販売という全プロセスに対してEMSを浸透させるよう努力を続けています。
たとえば、温室効果ガスGHG削減目標を設定する際に、歯ブラシの廃棄処分までを含めた拡大生産者責任の見地からLCA分析を行い、それで確かめられた優位商品の積極的シェア拡大戦略を営業部門の環境目標として設定するというように、EMS事務局のみによる活動ではなく、各役割分担に応じたEMS活動をそれぞれに位置づけています。
当社では、環境マネジメントプログラム(実施計画)が、「必要な環境目標」への到達を目指して、プロとしての知恵やアイデアを駆使して、様々な手段・手法が矢継ぎ早に次々と繰り出されるようになってきました。
そうした活発な実施計画の繰り返しの成果として、パッケージを含めたとしてもGHG排出量を約50%削減できる「ねこの肉球ハブラシ」という成果を上げることができました。

当社では、この1年をかけて、業務明細の調査に力を入れてきました。これは、EMS上での狭義の組織内の環境側面(直接影響)だけでなく、ステークホルダ(利害関係者)による環境側面(間接影響)にも目を向けて、サプライチェーンの環境影響を確実に把握する情報源とする目的です。
さらに、利害関係者からの「信頼」と「期待」をリストアップするための基礎データとなり、CSRマネジメントの基盤となることを企図しています。

2011年2月17日の「CSRスタート確認」では、当社が委託するISO14001審査登録機関オーディックス・レジストラーズの代表取締役である齋藤喜孝氏から、以下のようなコメントをいただきました。
当社ではこのコメントを活かして、次回の確認行為までにCSRマネジメントに関するさらなる改善・飛躍に努力していきます。
【齋藤喜孝主任審査員のコメント】
ISO14001の使い方は広範なので、CSRへの親和性が高いといえるでしょう。したがって、EMSを使ってCSRへ膨らませていくという姿勢には大賛成です。
実体としても、EMSベースにCSRに取り組む方針で、TM自らの関与や、目標の設定には問題ありません。CSRの前提となるEMSの在り方は確立していると思います。この意味で、「信條」がCSRのベースになっていることも理解できましたし、先進事例も随所にみられます。
安全・安心のための製品設計については、いわば「守りの活動」ですが、一歩進めて、製品を通じて社会にいかに貢献するか、ということに目を向けると本業CSRに近づくでしょう。たとえば、歯周病予防など「攻めの売り出し」を出してもよいとも思います。
課題としては、本業にリンクさせるという意味では、環境側面のとらえ方に少し重点的に強化しておくとよいでしょう。

CSRスタート確認プレゼンテーション風景
2011年2月17日 大平工業本社にて
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